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ม.ราชมงคลบพิตรภิมุขจักรวรรดิ์

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ตั้งหัวข้อ  สมญา ผกากลิ่น Thu Mar 24, 2011 9:35 pm

夜の新宿をジャングルクルーズしてくれたK氏とO氏にJungle Cruise

十分間で一千万、十分間で一千万)小峰渉(こみねわたる)は心の中で同じ言葉を繰り返していた。

からからに渇いた口から、唾液を絞り出し、何度も喉に送ろうとする。無駄だった。喉の粘膜は夏風でもひいたように熱っぽく、ざらざらした不快感が張り付いている。こんなところで、(俺は何をやっているんだ)どうも、こうもないかった。答えなら分かっている。現金強奪だ。億を超える裏金を、やばい筋からごっそりいただく。冗談ではない。売れない映像ディレクターをしている自分が、強盗団の一味なのだ。三日前に村瀬のおいしい話に乗った時から、そんなことは承知している。分かっていても足の震えが止まらないだけだった。その村瀬勝也(かつや)は、小峰に背を向けて立ち、ひかり町の奥の暗がりに目をやっている。八月早朝の熱のない風が、無人の路地を駆けて、小峰の髪を抜けた。東京都豊島区池袋。そこはフリーランスのヤクザをしている村瀬のように腐った人間か、不定期にやってくる怪しげな仕事で食いつなぐ小峰のような腐りかけの人間が集まる大東市の繁華街だ。ひかり町はJR池袋駅東口にある。サンシャイン通りと(地元の人間でもよく間違う)サンシャイン60階通りを結ぶさびれた飲み屋街で、幅二メートルほどの薄汚れたコンクリート張りの街の両側には、スナックやラーメン屋がびっしりと軒を連ねている。日曜日午前五時、今はどの店の看板も灯を落としていた。モルタル二階建ての安普請を結んで、路地の頭上には網目のように電飾が張りめがらせてある。次代に明るさを増す夜明けの空を背に、豆電球の明かりは夏空にこびりついた染みのようだった。「ウエーッ…..ウッ……オッ」景品交換所の閉じたシャッターに向かって、中年男が背を丸めていた。村瀬が派手に舌打ちする。小峰が心配そうに言った。『大丈夫なのか、あのオッサン』「わからん。だが、今さら他の男の手当てできんだろう。それとも御前やるか」村瀬はそういうと人差し指を伸ばして、銃の形を作った。小峰は黙って首を振る。男が戻ってきた。真っ青な顔をしたバーコードハゲの中年男だった。ボタンダウシャツにサマーニットのヴェスト。紺色のコットンパンツには吐瀉物が筋を引いている。三十年前に流行を換えたアイヴィーファッションだ。「…..ども、すみません」バーコードは口元をぬぐい、村瀬に頭を下げた。目が赤く潤んでいた。この気の弱そうな男が銃撃役だった。コットンパンツの右ポケットが不自然な形に膨らんでいる。そこには村瀬から渡されたチャカが入っているはずだった。
銃身二インチの製造番号を削り落としたアメリカ製リヴォルヴァーである。向こうでならCD二、三枚分の金で手に入れる安物だ。村瀬は鋭い目で中年男を見ると、びっくりと身体を震わせた。唸りをあげる携帯電話を取り出し、耳に当てた。眉を顰める。「分かった」
ひと言返すと通話を切った。村瀬は声を殺して言う。「予定通りだ。奴は60階通りのドーナツ屋の角を曲がった。二、三分で来るぞ。用意しとけ」三人の男はエアコンの室外機が並ぶ路地の陰に立ったまま、黒い目だし帽子を被った。葬式で使うような真新しい白手袋に手を入れる。もうあと戻りは出来なかった。(十分間で一千万、十分間で一千万)小峰はもう一度心の中で繰り返した。腕時計を見る。午前五時三分。時給六千万円の大仕事が始まった。紺地に白で光り町と抜かれたプラ看板のゲートをくぐり、男がひとり路地に入って来た。黒っぽいサマースーツ、白いシャツ、スーツと同素色の細みのネクタイ。左手には、鈍く光る金属製のアタッシェを下げている。予定通りの男だった。池袋最大のカジノバー「セブンライブス」のふたりいる雇われ店長の片方である。四十代後半の痩せた小男だ。十数メートル遅れて、ナイキのトレーニングウエアを着た若い男が続いた。スキンヘッドの若い男は光り町に入ると、周囲を気にする素振りも見せず、黒い目だし帽子を被った。異様な風体の男が尾行しているのに、雇われ店長は気づかないようだった。正面を向いたまま、足早に歩いている。小峰の目に辺りの背景が異常に鮮明に映り始めた。光と影コントラスが、彫り付けたように強くなる。映像関係のプロダクションを渡り歩いた小峰には、ひどく緊張すると周囲の風景をカメラのようにフレーミングする癖があった。切り取られた映像は脳のどこかに蓄えられ、暫くは忘れることが出来なくなる。心理学では直感像記憶というらしいが、お陰で嫌な思い出ばかり増えていた。青い紙を見てから、赤い紙を見る。すると頭の中で混色が起こり、目の裏が紫に染まる。馬鹿らしい話だが、小峰自身にはどうすることもできない生理だった。今も店長の白いシャツの左の襟先が折れて、スーツの外側に跳ねている意味のない絵が目に残った。うっすらと汗をかいているようで、オールバックの髪のした、広い額が油を塗ったようにてかっている。これが撮影ならメイク係りにパフで押さえさせるところだ。左手の手首とアタッシェを結ぶ鎖が、暗がりを背に鈍くきらめく。雇われ店長は、路地の中ほどの個室ビデオ屋を通り過ぎた。村瀬が言う。「いくぞ」村瀬と小峰、それにまだ震えている中年男が陰を離れ、雇われ店長の前をふさいだ。店長は悲鳴も上げず、誰かに助けを求める仕草もしない。表情を変えずに、目線だけで村瀬にうなずく。後ろから来たナイキが、手袋のこぶしでオールバック後頭部を軽く殴った。店長はおおげさに大の字に倒れこむ。村瀬は言った。「しっかり押さえておけ」小峰は右腕を、ナイキが左腕をコンクリートの地面に押さえつけた。村瀬は囁くように言った。「手錠の鍵はどこだ」雇われ店長が初めて声を出した。細くかすれた聞き取りにくい声だった。「背広の内ポケットだ」村瀬は銃撃役の中年男にうなずいた。男はしゃがみこむと、両手でリヴォルヴァーをかまえる。小さな筒の先を、雇われた店長の左肩外側の筋肉に押し当てた。店長は悲鳴のような声を出した。「おい、骨と動脈だけは、避けてくれよ」中年男はためらった。村瀬は冷たく言う。『やれ。二千万だ。借金地獄から這い上がりたいんだろ』中年男は目を閉じた。店長の全身が硬くなるのを、小峰は手袋越した感じた。中年男が引き金をひくと、意外に乾いたかん高い発射音が路地に響く。村瀬はエビのように身体を丸める店長の背広から、小さな鍵をつまみ出した。手錠を外し銀のアタッシェを手にする。小峰はあっけに取られ、店長の左腕を押さえつけたままだった。左肩から噴き出した血は見る間にコンクリートの上に丸い血溜りをつくった。路地の中央のくぼんだ排水溝に向かって、粘る液体がゆっくりと流れ出した。店長は抑えながら言う。「早く行け。人が来る。今夜のあがりは十四本だ。あとは頼んだぞ」村瀬は頷いて言った。「よし、散れ。夜七時、俺の事務所に集合だ。今日はみんな出歩くなよ。特に池袋は要注意だ。ナイキは直ぐに小走りで、路地を引き返して行った。銃撃役の中年男も、ひかり町の横町にそれて行く。小峰は呆然と立ちつくし、灰色のコンクリートを移動する黒い流れを見つめていた。道端に落ちている割り箸が黒く血に浸った。村瀬が笑いながら言う。『御前、そいつ脱ぐの、忘れんなよ』そういうとレインコートの黒い裾をひるがえし、アタッシェを下げて路序の角に消えた。銃声が響き、強盗が行われたのに、誰一人顔を覗かせる者はいない。ここは池袋なのだ。面倒事に関わりたくないのだろう。どこかの生ゴミ集積所から、間の抜けたカラスの鳴き声が聞こえた。早くいけと手を振る雇われ店長を路地に残し、小峰はサンシャイン通りに向かった。全力疾走したがる足の筋肉を抑えるのが精一杯だった。ひかり町を出る時、小峰は路地を振り返った。地面に倒れたままの店長は、片手で携帯電話を掛けいていた。誰も救急車を呼んでくれないので、しかたなく一一九番でもしているのだろう。サンシャイン通りに面した洋服の青山のウィンドを、目だし帽子を被った男が急ぎ足で横切った。小峰は声をあげそうになり、黒いマスクをむしりとった。アロハシャツをまくり、ジーンズの腹に押し込む。腕時計を見た。午前五時九分。あれから未だ、六分しか経っていない。(六分間で一千万か) 日曜朝の池袋には、めったに歩いている人間はなかった。酔っ払いと新聞配達が少々だ。建て並ぶビルは朝日でオレンジに染まり、風俗のチラシが吹きだまる通りには、前夜の余熱が未だ残っているようだった。三越の前をJR池袋駅へ歩きながら、小峰はその朝始めての笑顔を浮かべた。簡単な計算をしたのだ。アーノルド・シュワルツェネッガーだって、こんなに効率よくは稼げないだろう。なんといっても、あれだけの仕事で時給一億なのだった。朝からキンキンに冷えた生ビールでも、飲みたいきぶんだった。



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สมญา ผกากลิ่น
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